コラム
>>妊娠中の歯の治療って可能?

2015年08月13日妊娠中の歯の治療って可能?

妊娠中の歯の治療って可能?

妊娠中にできる治療

妊娠中には歯科治療ができないと心配している方も多いのではないでしょうか。麻酔やレントゲンなど胎児への影響は確かに気になるところ。しかし、実際は妊娠中でも歯科治療は可能です。そのままにしておくと、虫歯や歯周病を悪化させ、逆に胎児に影響が出てしまうことも。お母さんが妊娠中に歯の治療を済ませておくことは、生まれたお子さんにとってもメリットがあるのです。

(1)虫歯の治療
妊娠中でも一般の方と同じように虫歯の治療ができます。レントゲンを撮り、診断をして、痛みがあれば麻酔も可能です。妊娠中はつわりや唾液の量が減ることにより、虫歯になりやすいのでとくに注意が必要です。

(2)歯周病の治療
妊娠中は女性ホルモンが増え歯茎からの出血が多くなるため、歯周病が悪化しやすい時期です。歯周病が悪化すると、若いうちに歯が揺れ、抜けてしまうこともあります。歯周病の治療は妊娠中でもしっかり行っておく必要があります。

(3)歯の矯正
矯正治療中の場合、期間が空きすぎてしまうとよくありません。3か月以上間が空かないように予定を立てて治療を進めましょう。

妊娠中は避けた方がいい治療

一方で妊娠中は避けた方がいい治療もあります。定期的なメンテナンスと予防ケアで進行を防ぐ治療を心がけることが大切です。

(1)親知らずの抜歯
親知らずを抜歯すると、人によっては痛みや腫れが強く出ることがあります。痛み止めや抗生物質を長期に飲まなくてはいけなくなる可能性があるため、親知らずの抜歯は避けたほうがいいでしょう。

(2)外科的な処置
インプラント治療や歯周外科手術など、今すぐに行わなくてもいい外科処置は、抗生剤を服用しなければならない場合があるため避けましょう。

治療の時期と期間について

妊娠中の歯科治療は安定期に行うのがおすすめです。妊娠中期(5ヶ月~8ヶ月)であれば、ほとんどの方は問題ないでしょう。その他の時期でも、治療内容や体の状態によっては治療可能ですので、歯科医と相談の上治療を進めましょう。

(1)レントゲンについて
小さいフィルムのデンタル写真が基本です。エプロンを着用するため、X線による影響はないでしょう。

(2)麻酔について
無痛分娩の際にも使用される麻酔と同じものなので、赤ちゃんへの影響は心配ありません。

(3)薬はできるだけ避ける
妊娠中に飲み薬は処方しないのが基本です。まれに痛みがひどく、我慢することが胎児に悪い影響を与えることがあると判断した場合、産婦人科の先生と相談の上処方することがあります。

妊娠中の口内ケアと赤ちゃんへの影響

妊娠中は唾液の量が減り、口の中が酸性に傾くため、虫歯になりやすくなります。つわりや食の変化などによって通常通り歯磨きができないことも多いので、普段よりも口内のケアを心がけましょう。

(1)妊娠中は虫歯ができやすい
唾液の量が減り口内が酸性に傾くと、虫歯が出来やすい環境になります。歯磨きができない時はうがいをするなどのケアを心がけましょう。

(2)歯茎が腫れ出血しやすい
妊娠中の方の約半数以上にみられ、妊娠中期頃に一番多いのが歯茎の腫れや出血です。つわりによる歯磨きの不足も原因の一つになるため、特に注意が必要です。

(3)歯周病による早産と赤ちゃんへの感染
歯周病も感染症の一種です。赤ちゃんのいる子宮には、母体からたくさんの血液が送られるため、母体に感染があると胎盤を通して赤ちゃんに感染することがあります。重い歯周病のママが早産するリスクは健康な人の7.5倍とも言われているため、普段からのケアが必要です。

(4)出産後も虫歯菌は感染する
歯が無いと虫歯菌は定着しないので、ある程度歯がそろう1歳7ヶ月~2歳7ヶ月までが最も感染しやすい時期です。赤ちゃんとのスキンシップで虫歯菌が感染しないよう、ママの虫歯治療はしておいた方がいいのです。妊娠中はとくにクリーニングが必要なので、歯科検診を受け出産後に備えましょう。

一覧へ戻る